社員インタビュー
Interview 003
S.N
部署:技術開発部
部長
入社年:1997年(新卒)
迷った時には立ち返ろう
ぶれない軸を共有し同じゴールを目指して
開発本部の中に、商品開発部と技術開発部があり、私が統括する技術開発部では5~10年先を見据えて技術戦略を練り、その実現に向けて必要となるツールの開発や環境の整備も含めて、技術開発に取り組んでいます。現在我々はサーマルマネジメント(自動車における熱管理)に取り組んでいますが、つい4~5年前までは空調システムが専門でした。私自身、入社以来ほぼ空調システムの開発にしか携わっていなかったので、新しい技術開発については私も一緒に挑戦していく立場になります。そこで大切なことは、JCSが目指す方向性やゴールを示すことだと思っています。グローバルではカーボンニュートラルに向かっており、我々もそこを目指しています。その過程でさまざまな問題に直面しますが、何かを判断する際に「何のために技術開発しているのか」を意識して、ぶれない方向性やゴールを示し続けることが大切だと思っています。社会情勢や社内外の環境が変わっても、JCSとしてぶれない目標が共有できていれば確実にゴールへ向かって進んでいくことができますから。
電気自動車に必須となるサーマルマネジメント
親会社の資産も活用して技術を手の内化し、課題解決へ
世の中では、自動車業界は100年に一度の変革期にあるといわれており、業界各社でも新たな技術開発に取り組んでいます。何が本命なのか、何が世の中に受け入れられるのか、まだ動向は流動的ですが、確実に必要になる技術がサーマルマネジメントです。従来の自動車の空調システムはエンジンの熱を活用していましたが、今後主流となる電気自動車はエンジンがないため熱を創出しなければならず、いかに効率良く暖房空調を行うかが重要になります。そうしないと、電気自動車が走行できる距離が短くなってしまうためです。したがって、外気から吸熱したり、車両側の電駆デバイスの排熱も活用することで、無駄なく熱を使い切ることが出来る高効率なサーマルマネジメントシステムが必要です。車両全体の熱のやり取りに関わることなのでサーマルマネジメントの技術開発で取り扱う領域は広く、車両だけでなく多くの電気部品を手掛ける親会社のハノンシステムズやパナソニックの技術資産を活用し、JCSの技術としていかに早く技術を手の内化出来るかが鍵になると考えています。カーボンニュートラルの未来に向けてどうあるべきか、中長期的な視点でビジョンを描き、技術開発に取り組んでいます。
めまぐるしく変化する業界の中で
チャレンジ精神が原動力に
私が入社した当時から自動車業界はめまぐるしく変化してきました。今後も、開発のスピードはかつてと比べものにならないくらい速く、グローバルでの競争が激化していくことが予想されます。競合他社に負けないように、我々もスピードを上げて進化していかなければなりません。我々技術開発部が扱うのは新技術の開発で、全てがJCSにとって新しい取り組みとなります。そのために原動力となるのはチャレンジ精神です。現状に満足していては新しいものを生み出すことはできません。自分自身を変革する意識で、今までできなかったエリアに一歩踏み出すこと。そんな社員の背中を押しつつ、私も含めてチャレンジ精神を結集して技術開発を進め、社会に必要とされる技術や製品を創造していきたいと思います。